今話題の3Dカメラで撮影したデータ。撮影したのは良いけれど、編集することができずパソコンの中にデータを眠らせっぱなしの方も多いのではないだろうか?
そんな方に朗報!アイ・オー・データ機器から3D編集・鑑賞ソフトウェア PLAY3DPC が発売された。
そこで今回、4つの機能を検証してみた。
- ・ 3D動画からの3D写真キャプチャー機能
- ・ 3D動画のカット・結合編集
- ・ 2D写真の3D化(本格的な3D写真を作れる編集機能)
- ・ 文字挿入などの編集機能(写真・動画)
素材として、3Dスペシャルコンテンツ第1回、第2回で撮影したデータを使って実際に編集してみた。
今回使用したデータは、
FUJIFILM FINEPIX REAL 3D W3 で撮影した3Dデータ
1280×720 AVI(3D形式)
このファイル形式は通常のPCでは3D再生することが出来ない
特殊な形式
だがアイ・オー・データ機器のソフトではこれを3D形式で認識、表示や調整、
編集、
さらに書き出しをする事ができた。
もうひとつの素材は第2回で好評配信中の3Dグラビアダイジェスト。こちらは業務用カメラで撮影した3D対応LRフルHD動画だ。
また検証用にはNECのVALUESTAR W を使用した。

まず最初に動画用の3D編集ソフトウェア『DigitalVideo3D Editor』から操作レポートしてみたいと思う。
ソフトを立ち上げると3Dに関する注意事項が現れる。
没入感のある3Dだけに集中し過ぎには気をつけたいところ。
実際に数分操作してみて、視差等を調整すると目がなじむまでにそれなりの負担は感じたが、休憩しながら行えば問題はなさそうだ。

続いて素材を読み込む訳だが、このソフトのポイントは
3D形式の各種素材に対応している所。
冒頭で紹介した、業務用カメラで撮影した3D対応LRフルHD動画素材も読めれば
Finepix REAL 3D W3 で撮影したAVIデータも、きちんと3Dデータとして認識してくれる。通常の編集ソフトでは編集どころか表示や読み込みすら出来ないのでさすがは3D編集ソフトと言ったところ。素材を取り込むと早速、偏光板・液晶メガネ形式で表示された。偏光板方式のPCやモニタがあればこの時点で3Dで認識することができる。
この『DigitalVideo3D Editor』、通常の編集ソフトにインターフェースは似ているが、3Dを調整しやすいように使い勝手良くボタンが配置されている。直感的に操作を連想できるアイコンデザインはなかなかスグレモノだ。

では早速、ポイントに挙げた3D動画からの3D画像のキャプチャ機能を使用してみる。
動画の気に入ったフレームで立体視コントロールの「3Dスナップショット」をクリック。
たったこれだけでキャプチャ完了。思ったよりも簡単だ。
保存先に関しても、環境設定から任意の場所に保存出来るので設定さえしてしまえば計画的に3D画像をキャプチャー出来そうだ。
このキャプチャした画像を、
試しに静止画用の3D鑑賞ソフトウェア『Digicame3D Viewer』や3D編集ソフトウェア『Digicame3D Editer』に読み込んでみると、きちんと3D画像として認識出来た。これは使い勝手が一段と広がりそうだ。
続いてのポイント、3Dのカット/編集機能を検証してみた。独特なインターフェースの仕様となっているが、
慣れてしまえば、なんてことはなさそうだ。
「IOMファイルのカット・連結」から3D素材を追加。この時点で、IOM形式でない3D動画は一度IOM形式に変換する必要があるようだ。この辺は3Dソフトならではのお作法と言ったところ。
動画の使いたいポイントでIN / OUTを設定して、使いどころを決める。そして並べたい順に素材を追加してゆく。
使い始めは操作感に戸惑いを感じたが、使い勝手自体は慣れてしまえば問題ない。
3DのLRデータを同時に処理してゆくのだからこれくらいの手間はかけても良いのかもしれない。
編集作業も完了したところで「出力」を選択すれば、編集済みファイルが作成できる。
また、作成した映像に音楽を付けたい場合にも、「IOMファイルの音声置き換え」を使って映像と音声を選択すれば、簡単に書き出しできるのでアレンジの幅は広がりそうだ。

ちなみに今の一連の流れで使用した3Dデータはもともと3Dで撮影出来るカメラ(FINEPIX REAL 3D W3)で撮影された素材だったが、
この DigitalVideo3D Editor 、今回素材で用意した采木美奈PVのようなLRがセパレートになった素材でこそ真価を発揮できるのではないかと思う。
というのも、LR映像の視差調整、フレーム揃え、拡大縮小、角度調整等、
2台のカメラを使って撮影した素材の同期/調整機能が充実している。
このようなセパレートタイプの高画質カメラを使って3D撮影をするような使い方はハイエンドユーザー向けとなるが、
このソフトの一番の利点はココと言えると思う。
よりハイレベルな調整をして、よりクオリティの高い3D作品に仕上げたいユーザーには、
必須の3D編集ソフトである事は間違いなさそうだ。

続いて冒頭で紹介した4つの機能のうちの2つ
- ・ 2D写真の3D化(本格的な3D写真を作れる編集機能)
- ・ 文字挿入などの編集機能(写真・動画)
の検証結果をレポートしたいと思う。
こちらの機能に関しては、静止画用の3D編集ソフトウェア『Digicame3D Editor』を操作してみた。
こちらのソフトももちろん、富士フイルムの3D対応カメラ FUJIFILM FINEPIX REAL 3D W3 で撮影した画像の読み込みも可能だ。
前コンテンツでも紹介した DigitalVideo3D Editor から書き出したスナップショット画像を読み込む事も出来、各種3Dフォーマットからの読み込み、書き出しにも対応している。
この Digicame3D Editor の機能で意外に面白かったのが、2D写真の「自動立体化機能」。
元々2Dで撮影してある素材に対して、自動立体化機能を適用すると疑似的に3D画像を生成してくれる。
ここで疑似3D?と思うかもしれないが意外に侮れない。
自動3D化でも十分それらしくなるのだが、「立体視コントロールパネル」を使って自分でアレンジする事もできた。
飛び出させたい箇所を明るい緑色でぬり絵をしていく作業になるのだが
やってみると予想以上に楽しい。
やってみてわかった事は急激な飛び出し具合の変化を付けると
不自然な凹凸が出来てしまう場合がある事。
自然な3D画像に仕上げるにはキレイなグラデーションになるように塗り絵する事がコツなようだ。
そして、文字挿入機能を検証してみた。
画像に対して3Dのテロップをオーバーレイ出来るのがこの機能の特徴。「文字」ボタンを押すと入力設定が出てくる。
フォントやサイズ、文字色、シャドーの位置など各種調整可能だ。
この文字入れ機能でオーバーレイした文字はレイヤーとして表示、非表示、などが出来るので、何度も試してお気に入りのデザインに仕上げる事も可能だ。
レイヤー設定から文字にアニメーション効果も付ける事が出来るのでお楽しみ機能として是非試してみて欲しいと思う。
以上で今回リリースされた PLAY3DPC についてのレビューだが、
総じて言える事は、より高品質な3D作品製作を望むユーザーにこそ使って欲しい機能がふんだんに盛り込まれている。
編集というよりは3D調整に特化したソフトウェアと言えるのかもしれない。
今ある3D環境の、先を見据えた利用のできるこのソフトウェアを皆様にも是非活用してみて欲しいと思う。